スポーツマウスガードは、さまざまなスポーツでの口や歯のケガを防ぐために使用される保護具です。特に、コンタクトスポーツや転倒のリスクが高い競技において、選手の歯や顎を衝撃から守るために欠かせないアイテムです。
マウスガードの効果
1. 口腔内外のケガ防止
歯の破折や脱臼リスクを激減させます。またヘルメットを着用するようなスポーツでは下方空隙からの打撃により顎の骨を骨折するリスクを軽減させます。
2. パフォーマンスの向上
フィットするマウスガードは,選手がプレーに集中しやすくなります。また、噛み合わせの最適化が全身の筋肉バランスを改善し、パフォーマンス向上につながる場合もあります。副次的な効果として,メンタル面の強化が得られ,プレー中にコンタクトを躊躇なく行えるようになる可能性があります。
3. ハイパフォーマンスの維持やリカバリーに貢献
顎関節の安定は歯の噛み締めによるストレスや緊張を軽減し、ストレスホルモン(例:コルチゾール)の過剰分泌を抑えます。これにより、選手がリラックスしてプレイできる環境を整えることができ,ハイパフォーマンスが長時間続きリカバリーの早さも期待でき,プレーヤーとしての寿命が延びます。
各種競技の規定
各種競技のルール改正に伴って装着の義務化や推奨化が進んでいます。
競技によって指定の色や素材が決まっています。ご自分のやられているスポーツの協会のHPなどを確認してみることをお勧めします。
2024年現在ではこのようになっていました。
競技種目 | 対象 | 備考 |
ボクシング(日本ボクシング連盟) | 義務 | 必ず歯にしっかりと合ったマウスピースを使用。赤色および赤系統の色が含まれるものは禁止。 |
キックボクシング(複数組織あり) | 義務(国内・国際) | |
空手(組手)(団体・流派により異なる) | 義務(一部団体・国際) | 全日本空手道連盟・国際空手道連盟。透明(全日本) |
テコンドー(ワールドテコンドー) | 義務(国内・国際試合) | 透明・白のみ。例外なく装着義務。矯正装置等のない選手は上顎歯列を覆う。歯科医師作成のマウスガードが推奨。 |
総合格闘技 | 義務(国内・国際) | |
ラグビーフットボール(日本ラグビーフットボール協会) | 義務(国内) | U-19は義務。WR規則4条許可 |
アメリカンフットボール(日本アメリカンフットボール協会) | 義務(国内・国際) | 見た目にわかりやすい色(白、透明は禁止) |
ラクロス(日本ラクロス協会2022) | 義務(国内・国際) | 女子:見た目にわかりやすい色(白、透明は禁止)、グラフィックの歯が描かれていてはならない。男子:見た目にわかりやすい色(白、透明以外推奨)、上顎の歯全てを覆う。 |
ホッケー(JHA,2024競技規則ハンドブックより) | フィールドプレーヤーは義務 | マウスピースの着用を推奨する。 変更後:試合中は常にマウスピースを着用しなければならない。ただし、ゴールキーパーは着用を推奨する。スポーツ少年団やマスターズは推奨。 |
モーターバイク(2021ロードレース競技規則:国際モーターサイクリズム連盟) | 推奨(ロードレース、モトクロス、トライアル、エンデューロ、スーパーモト、モタード) | 出血が見やすい色 |
バスケットボール(日本バスケットボール協会:競技規則2021) | 許可(国内・国際) | 透明 |
高校野球(日本高等学校野球連盟「野球用具の使用制限」より:2024年) | 許可 | 透明・白に限る |
柔道(全日本柔道連盟) | 許可 | 透明・白に限る(畳に上がる前に審判員に申告して許可を得る)禁止された過去も |
ハンドボール(日本ハンドボール協会2024) | 許可(国内・国際) | 透明で単一色のマウスガード装着を許可,不透明や複数色は禁止 |
マウスガード作成例
マウスガード料金表
種類 | 小学生 | 中学生 | 高校生以上 |
ソフト | 3,700円 | 4,900円 | 6,200円 |
ハード(2mm) | 4,810円 | 6,370円 | 8,060円 |
ハード(3mm) | 5,010円 | 6,570円 | 8,260円 |
カーボンファイバー | × | × | 準備中 |
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