さて、第二回からは製作編。今回から共同で開発にあたっております、私Kが書かせていただくことになりました。
※以下は記録として書き留めておいたものに少しばかり改変を加え、読みやすくしたものです。
早速、本題。
とりあえず宮川先生の作り方を参考に、ちょっとだけ自己流にアレンジして厚めに作ってみた。
こうみるとそれっぽくなってる。うん。
厚さは前歯部2mm。平均1.5mm。
ある程度保護性能を持たせたマウスガードの中ではたぶん一番薄い(今まで見てきた中で)。
つけてみる。
たしかに硬い。爪で弾くとカン!カン!と鳴る。
つけて殴っても歯に響かない。
が、歯が締め付けられるような感じ。
これって2時間くらいつけていられるのだろうかと疑問に。
それに中のデザインも難あり。
UIも悪い。水分補給時に毎回外さないといけない。
そしてそこから何度も削っては緩めて、を繰り返す調整作業。
これは相当の根気が必要そうだ。
装着出来るか出来ないかの問題だけで何回も調整し直し。難しい。
そしてひとつわかったことがある。
それは量産化できる未来が見えないこと。
模型作り、複模型作り、調整、その人に合うデザインの改良など、様々な作業を考えれば当たり前な話なのだが、歯科医1人が通常業務をこなしながら製作に取り掛かれる患者さんは1人が限界なんじゃないかと思う。
そのくらい時間がかかる。
初めてなのもあるが上下作るのに40時間ほどかかってしまった。
実用化にまだまだ時間がかかりそう。
ではまた次回。
2024年5月31日 K