新型コロナ流行が早々に終息することを願い、待合室のおもちゃと本棚はいつでも再開できるようカバーを掛けて保管してからもうすぐ3年になります。今回はスタッフと話し合い、全て撤去することにしました。そのぶん、空間ができて待合室は広くなりました。
開業当初から待合室で遊ぶ子どもたちの声にたくさんの元気をもらいました。診療台に上がることをためらう子どもたちのなかには、どこかで観念し待合室からお気に入りのぬいぐるみや電車・絵本を見つけて、ぎゅっと胸に抱えて診療室に入ってくることもありました。「治療が終わったら遊んで帰る!」と宣言をし、納得がいくまで遊んで帰ったこともありました。そんな子どもたちの心の葛藤を支えてくれたおもちゃと絵本たちは大切な存在でした。
子どもたちのことを考えると撤去するのは寂しいのですが、致し方ありません。またいつか、子どもたちが遊ぶことを想像しながらおもちゃ選びができる日を待とうと思います。
その日が来るまで、お家から「お気に入り」を持参して子どもたちを支えてもらって構いません。